東京都現代美術館と「猫と針」

東京都現代美術館と「猫と針」

東京都現代美術館に男鹿和雄展を観に行ったものの、人が多く、待ち時間が長すぎて断念。
ショップで背景画集や目録を大量に購入し、常設展を観てきた。
人が多いのは苦手なので、宣伝が派手すぎるんじゃないとか愚痴を言いたくもなるけど、背景美術展で成功した事例があれば今後も開かれるだろうし、結果としてプラスになるかとも思う。
常設展は人が少ないこともあり、ゆっくり観ることが出来た。
現代美術はイメージとして、培った技術を捨てることを基点として成り立つものと考えていたが、実際には技術を研ぎ澄まし贅肉を落としていくもののようだ。
岡本太郎の「明日の神話」も見てきたが正直、構成力や色の選び方の計算の高さにゾッとした。えらそうな言い方なのはわかっているけど、自分の中で評価を改めないといけない。

その後六本木へ移動し、舞台「猫と針」を観た。密室物の心理劇で非常に好きな舞台設定。
ただ、「パズルは途中まで組みあがるけど実際には別なパズルが混ざっていて、結局パズルが完成しないまま終わる」という展開はあまり好きではない。
とはいっても、疑心暗鬼に陥った人物たちが些細な事柄でさえも重要であるかのように思う感覚を観客に共有させるのはさすが。全体的には十分に楽しめた作品。

あとは新宿のBERGでビールとソーセージを食べて帰った。
男鹿和雄展は平日の午前中ぐらいに何度かに分けて行くつもり。

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